内向的こども。

小学校5年生くらいから、ともだちがめんどくさくなる。
一人遊びが多くなり、単独行動が気楽で楽しくなる。
おとなからは内向的で協調性のないこどもだと判断される。
ともだちと呼ばれる他人とつるむ同級生が更にめんどくさくなる。
単純な思考回路のちゃんとした風のおとながうっとうしくなる。
必然的に内向的なこどもと街の変なおとなとの交流がうまれる。
映画館の足の悪いモギリのおじいちゃんはエロ映画にタダで入れてくれる。
平日の昼間に背広で釣りをしているおじさんは真剣に釣りの極意を教えてくれる。
いつも上半身裸の破門されたヤクザクズレのおにいさんは変な刺青を触らせてくれる。
レコード屋のゲイの店長はボクにだけアイドルのポスターをタダでくれる。
でも、順番に変なおとなはいなくなってゆく。
突然どっかへ行ってしまったり。死んでしまったり。
内向的こどもは透明感を増す。
内向的こどもに罪はない。
善良な個性であり、秀でた感性の持ち主だと思う。
ある種の内向性を良しとしない教育者や医学者がいる。
学術的裏付けが確立しているからだろう。
でも、内向経験のないおとな(一定年齢を超えた人)はあんまりおもしろくないような気がする。
最近、街の変なおとなを見かけない。内向的こどもはダレと遊んでいるのやら?
おじさんがあそんであげようか?